1972-05-24 第68回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第7号
○政府委員(首尾木一君) 有害鳥獣と申しましても、これは有害な面もあり、また有益な面もあるといったようなことで、必ずしも鳥によってこれが有害鳥である、これが有益鳥であるというふうに、その種ごとにこれをきめてしまう、定義づけてしまうということは、これはできないものが多いわけでございます。
○政府委員(首尾木一君) 有害鳥獣と申しましても、これは有害な面もあり、また有益な面もあるといったようなことで、必ずしも鳥によってこれが有害鳥である、これが有益鳥であるというふうに、その種ごとにこれをきめてしまう、定義づけてしまうということは、これはできないものが多いわけでございます。
だから私はこの前、空気銃の禁止の問題が出たとき、一体そうやって片端から青少年の行き場をとめてしまったならば、しまいに飛び出しナイフで、有益鳥は保護しているから殺さぬかもしらぬけれども、人間を刺しているじゃないかと言っているのです。ああいうすさんだ考えになるだろう。今まで道路で野球もやりましたし、あるいはよそのあき地で相撲もとったのです。
私は、今、内需抑制が非常に大事な政府の考えておる経済政策の重要をなすものであるかどうかは異論を持っておりますが、まあ今その場合でないから即しませんが、むしろ、この法案が、有益鳥の保護というよりか、財政経済全体の姿からながめた上での内需抑制という点が、強くその中に織り込まれているような気がしてならないのですが、そういう点はどうなんですか。次官の方からお聞きしたい。
これが有益鳥を撃たないとだれが保証できるか、いなければ何でも撃ちます。下手をすると、畑で草をとっている人の尻っペたを撃つということで、年々数人の人が殺傷されている。空気銃による殺傷より、その方の殺傷の方が率が多いのではないか、警察庁どうですか、ここの表には出ておりませんが、空気銃で人を誤殺したという件数と、猟銃で誤殺したという件数とは、どちらが多いか少いか。
あるいは繁殖地になるような森林というものが次第に少くなっており、残された森林は非常に奥地の森林だけに相なっているという現状も、確かにこの鳥類の消長と非常に関係があるというように、かように考えておりますが、決して今申し上げましたようなことだけではないのでありまして、その他最近の急速な農薬の発展普及というようなことにつきましても、一面そのことによりまして、害虫が予防され駆除されるということとあわせまして、有益鳥禽類
これは今の害鳥とか、あるいは有益鳥とかという区別はなかなかつかないと思いますが、場所により、また相手方によって非常に違うと思うのです。農作物に対しまして、益鳥でありましても、かなり害を及ぼす。私は毎年これに悩まされておるのですが、俗にオナガドリというのですか、しっぽの長い鳥がおりますが、群をなしておる。
もちろん法律に基く取締りも必要でございますが、やはりその成果のためには、そういうふうな狩猟鳥獣あるいは有益鳥等に対する十分なる認識と、今後狩猟鳥獣等の保護増殖というような面からもこれを十分理解して、その目的とするところを十分把握した上でこれの取締りの成果を上げるように、特に団体として現在存在して、これがためにいろいろ活動をしておられます猟友会等の御協力を得て、これが徹底を期したいと存ずるわけでございますが
もう一つの問題は、事実問題といたしまして、この空気銃が有益な鳥をとることのほかに、さらに空気銃禍というような問題まで起すということを考えますれば、私どもなるほどその持つことに対する一つの束縛制限ということはこれによって起きるのでありますが、一面から言うと、これが大きく言って公益的な、あるいは公衆の安全、あるいは広く一般に必要である有益鳥の保護という広い考え方に立てば、これはやむを得ぬだろう、こういうふうな
私どもとしては、提案理由にございますように、有益鳥の乱獲防止、保護という点をうたって、その点からだけでも空気銃についてはこのくらいの程度の措置をしなければならないのではないか。たとえば農薬等も、農薬と害虫というものとはまるでシーソー・ゲームのようでありますが、その間で有益鳥がだんだん減るということも事実であります。しかしこれは重要な農薬のことでありますから、これをどうというわけにいかない。
この有益鳥獣増殖補助金というようなものが、まあ先ほどから委員の各位から御指摘になっているように、どうも有益鳥に対する知識が啓蒙されていない。何と何とが撃っていいのか悪いのか、そういうことが一向に徹底していないのではないかということがありましたが、そういうこととの関連において、この費目をお使いになるのでございますかどうでございますか。
従って法律上ございましても、それを実際において活用されていない遺憾の面もございますので、これは一般の普及宣伝等の強化によりまして、あるいは愛鳥運動の強化によりまして、一般の御認識をさらに深くやって行く、なお、さらに積極的には、有益鳥等の繁殖の手段を人為的に、人工的に、具体的にいたしまして、あたかも魚を養殖するような、そういう手段によりまして、さらに有益鳥、あるいは狩猟鳥の増殖をして参る。
なお空気銃による有益鳥の被害でございますが、これは空気銃による鳥の、特に小鳥の被害というものはこれの判定はなかなかむずかしいのでございまして、役所でいろいろ調査いたしましても、その殺傷の内容を判別し、かつそれを統計的に押えるということは、いわば不可能に近い状態で、ただ推定あるいは推測等によって考えておるにすぎないのでございますが、全然有益鳥獣のために空気銃が相当使われておって害がないということは申し
空気銃の惨害は必ずしもスズメだけにとどまるものではございませんので、その以外の有益鳥及び禁止されておりまする非狩猟鳥というようなものにも往々にしてその害が及ぶのであります。その意味におきましては小鳥を保護するという観点からは望ましい猟具ではない、かように考えております。
○野田(卯)委員 巣箱の問題が非常に取り上げられておりますが、これは有益鳥獣保護費というのをお示しになっておるのだと思いますが、これは森林害虫駆除費の補助でありまして、有益鳥につきましては、現在スギタマバエとかその他いろいろな害虫がばっこしております。
即ち我が国におきましては、諸外国に比し一般に国民の鳥獸に対する認識が極めて薄く、有益鳥獸保護の方策も不徹底でありましたため、従来鳥獸は次第にその数を減じて来たのでありますが、戰時中の濫獲は特に著しく、更に森林の濫伐等は鳥獸の自然的生育の條件を奪うこととなりましたため、近時著しくその数を減じ、若しこのままに推移いたしまするときは、或る種の鳥獸は我が国から永久にその姿を消すこととなる虞れがあるのであります